―これまでの経歴について教えてください。

中学生のころ、国際ボランティアのテレビ番組を観て、海外のボランティア活動などに興味を持ちました。高校卒業後は国際協力学科がある専門学校で学びました。卒業後、国際交流協会などを経て特定非営利法人に入職し、ゼネラルマネージャー等としてカンボジアで5年間勤務しました。

―カンボジアでの経験をもう少し詳しく教えてください。

カンボジアでは、小児がんの子どもを含む貧困層に医療を提供する病院に勤務しました。非医療部門の現地スタッフ約30人のマネジメントを担当し、外来受付や会計業務、問診表作成、救急車の手配、国立病院との連携など、医療以外のあらゆる業務で、医師や看護師のサポートを行いました。

―厚真町ではどんな事業に取り組む予定ですか?

帰国後、道内を旅行して各地の海産物を食べ歩くうちにくん製品のおいしさにはまり、興味を持ちました。くん製技術について調べるうちに奥深さに魅了され、自分でやりたいと思うようになり、紋別市のくん製工房で技術を学びました。厚真町産の海産物などをくん製にして販売するくん製工房を開業したいです。

―厚真町に来ようと思ったきっかけは?

「くん製で起業しよう!」と思い情報収集をしている時に町の起業型地域おこし協力隊制度を知り、募集イベントに参加したことがきっかけになりました。起業資金もノウハウもない自分にとって、とてもいい環境だと思い移住したいと思いました。厚真町は気温や海産物、くん製に使う木材など、製品を作る環境に適していると感じています。

―厚真町の印象を教えてください。

活気ある町だと思います。熱い思いを抱いて厚真町で挑戦する若者が多く、その人たちを町の方が優しく見守っている印象があります。人の温かさがある町だと思っています。

―3年後はどうなっていたらいいですか?

くん製品をイベントなどで販売します。もちろん町内の方にも買い求めていただけるようにしたいと考えています。町の良さをカンボジアや世界に伝えて観光に来てもらえる仕組みをつくり、将来的には海外に拠点を持てる規模にしたいです。



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