古民家民泊×飲食店「真鹿」
ハンバーグ専門店いよいよオープン
―協働型地域おこし協力隊 西田浩隆さん―
2023年9月12日
厚真町フォーラムビレッジ内の旧山口邸古民家で営業している「真鹿(まじか)」。2022年11月に民泊施設として開業し、2023年6月につなぎなしお肉100%のハンバーグが食べられる飲食店を併設してスタートしました。協働型地域おこし協力隊としてこの飲食店の立ち上げに携わった総料理長の西田さんに改めてお話を伺いしました。
>西田さんの記事はこちら
https://atsuma-note.jp/kyouryokutai-nishida-hirotaka/
厚真町にハンバーグ専門店が登場。大反響も納得のこだわりとは
――飲食店としてのオープンから1か月ほど経ちましたが、改めて真鹿のコンセプトやメニューのこだわりを教えてください。
レストラン部分はハンバーグの専門店で、メインはつなぎを一切使っていないお肉100%のハンバーグです。お肉は全て町内の事業者であるGOODGOOD株式会社(以下GG社)から仕入れています。ハンバーグは2種類あって、一つは熊本県阿蘇でたくさん放牧させてのびのびと育った牧草多給のあか牛を使用した牛肉100%のハンバーグです。毎朝店内で挽いた新鮮なお肉を使用しているので、レアで提供してご自身で焼きながらあまり焼きすぎない状態で食べてもらうのがおすすめです。
もう一つはあか牛と厚真産の放牧豚と北海道産のエゾジカを使用した合挽肉のハンバーグです。こちらもつなぎは一切使っていません。玉ねぎなどは北海道産の食材を使用しています。 食べる量を調整しやすいように1個110gの小ぶりなサイズで提供しています。ランチだと2個食べればご満足いただけますし、いっぱい食べたいという方は3つ、4つ召し上がります。ごはんも超大盛りだと、これでもかというくらいに盛って出します。
――2種類のうちどちらにしようか迷ってしまいますね。
タイプがガラッと違うので、レアっぽく食べたい人は牛肉100%のハンバーグを、いわゆるハンバーグっぽいものが食べたい人は合挽肉の方をおすすめします。 ソースが選べるのと、トッピングをいくつか用意することで、何回来ても飽きないように工夫しています。ぜひ何度もご来店頂いて食べ比べをしていただきたいです。
――ソースやトッピングにも何かこだわりがありますか?
はい。地元の食材にこだわって町内の小林農園産の平飼い卵を使ったり、むかわ町のASUKAのチーズ工房のカチョカバロチーズを使ったり、町内の農家さんのレタスなどを使っています。
>小林農園に関する記事はこちら
https://atsuma-note.jp/kobayashistaff_21/
――オープンして約1か月ですが、お客さまの反響はどうでしょうか?
先日、石狩からバイクで女性2人がInstagramを見てきてくれました。ここでハンバーグを食べて恵庭でデザートを食べて帰るらしく、いいツーリングのルートができているなと思いました。男性も1人自転車で札幌から来てくれましたね。ここが目的地になっていてすごく嬉しかったです。SNSによる広がりはすごく早いですし、リーチできる範囲も広いのですごいなと思っています。
――そのほかにおすすめのメニューはありますか?
今、厚真町の子ども達に大人気のキッズプレートです。ハンバーグは小さな子どもから大人までみんなに楽しんでいただける食べ物だと思うので、ぜひご家族で食べに来てほしいです。オムレツの卵も小林農園産のものを使用、ソーセージも合成添加物不使用で放牧豚を使用しており、安心して召し上がっていただけます。 とうもろこしのロールケーキやムースもおすすめですね。
――新メニューなど、今後の構想があれば教えてください。
お持ち帰り用に、お店で出しているハンバーグの冷凍商品を作ったので、各地のイベントに出品していきたいと思います。また、冬に向けて鹿肉をメインに使った煮込みハンバーグやカレー、1000円未満のメニューも考えています。あとはケータリングやテイクアウトメニューですね。 ケータリングは先日町内のイベントで「厚真町産食材×ハスカップ+ハンバーグ」みたいなメニューを作らせてもらいました。顔なじみの厚真町の生産者が作った野菜を組み合わせたコラボメニューを出したら、すごく喜んでもらえました。生産者の方々とのつながりも増えてきているので、今後も続けていきたいです。
自然に囲まれた古民家 人と人との交流地点としての真鹿
――西田さんが厚真町にきて真鹿をオープンするまでの話を聞かせてください。
10代から飲食業を始めて23歳の時にイタリアに渡り6年間過ごし、東日本大震災後に「僕でも日本の社会に役に立てることがあるかもしれない」と思って、2011年に日本に戻ってきました。
その後、現在はGG社に勤めている河合さん(※)と知り合いました。河合さんが北海道に移住することになり「よかったら遊びに来てください」と連絡があって、去年3月北海道に遊びに来ました。その時にGG社のCEOである野々宮さんにも会い、意気投合し、僕も「厚真町でできることをやっていきたい」と思ったことがここにきたきっかけです。
>※河合さんの記事はこちら
https://atsuma-note.jp/kyouryokutai-kawai-shouta/
――野々宮さんや河合さんとお話したときには真鹿の構想自体はもうあったのでしょうか?
ありました。町外の企業・一般の方にとって目的地になるような飲食も民泊もある複合施設を目指していて、料理の経験があるのなら飲食の方をやってみないかという話でした。
――経験されてきたイタリア料理とは異なる業態ですね。
僕としては新しいことをやるのが面白いので業態にこだわりはないです。古民家の魅力を活かした民泊とGG社が目指す「持続可能な畜産」と関わりながら飲食をやっていくと、すごく価値があるものを作れるのではというところに興味持ちました。 東京だと世界中からいろんな食材も人も電話一本でなんでも揃いますが、そんなお店いくらでもあります。そこに価値があるのか?と疑問に思っていました。「北海道厚真町のここにしかないもの」という部分にすごく価値があると思います。野々宮さんと河合さんもそれを強く信じていたので、同じ気持ちで戦えるメンバーがいるのだったら、移住して今後の人生をここで過ごしていきたいと思いました。
――『真鹿』は少し変わった名前ですよね。名前の由来を教えてください。
この界隈で何かある時に人が集まってくれるような交流が生まれる場所になるといいなという想いがあります。移住者の僕が厚真町のこと話すのも少しおこがましいですが、縄文時代以降、厚真は交易の場として栄えた町、人やモノが「集まる場所」との歴史を伺っています。町内では、全国で初めての約5,000年前の縄文時代の「鹿塚」が発見されたように、大昔から厚真の人々は鹿を食べていたようです。その鹿と厚真から一文字もらって真鹿という名前を付けさせてもらいました。
――これから民泊、飲食店としてどのような展開を考えていますか?
お店の目の前のスペースが広いので、イベントを外で出来たらいいなと思います。厚真産のお野菜は買える場所が限られているので、周囲の住民の方も楽しんでもらえるようなマルシェもやってみたいです。店内に販売スペースもあるので、あそこに立ち寄ったらいろいろ買えるよ、みたいなことができたらいいですね。
人と人が集まる場所、真鹿で一緒に働きませんか?
――真鹿で働く人を募集しているとのことですが、どのような仕事内容になりますか?
飲食のホールおよびキッチン補助になりますが、民泊の室内清掃や布団の準備もお願いすることがあります。少ない人数で営業しているので、臨機応変に対応してくださるとありがたいです。
――職場としての真鹿の雰囲気を教えてください。
スタッフみんな仲良しで、すごくアットホームな職場です。すぐ仲良くなれると思いますので、楽しくお仕事できます。
――どういう人が真鹿の仕事に向いていると思いますか?
お肉が好きな人です!真鹿で働いている仲間はみんなお肉が大好きですね。あとグルメ・旅好きの町外のお客様が多いので、真鹿で提供しているメニューはもちろん、厚真町周辺や北海道のことについてお客さまと会話に花が咲くことが多いです。ですので、お客様とのコミュニケーションが好きな方は大歓迎ですね。
――未来の仲間へ一言お願いします。
真鹿はまだまだオープンしたばかりのお店ですが、「厚真町に来て良かった」とお客さまに感じて頂けるよう日々進化しています。地域に愛される北海道で一番のハンバーグ屋さんを一緒に目指しましょう!ご応募を心よりお待ちしています!
採用条件などの詳細はこちら>>
https://www.town.atsuma.lg.jp/office/employment/job/recruitment/
・真鹿
Access:〒059-1624 北海道厚真町豊沢240-79
Open:土・日・月曜日と祝日 11:00~15:00(LO14:30)
定休日:火・水・木・金 TEL: 0145-29-8261
Instagram: https://www.instagram.com/majika_atsuma/
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