本気で取り組む放課後プロジェクト 平成31年度の活動レポート

2020年3月1日

「本気で取り組む放課後プロジェクト」は、平成30年度において寄附者の皆さまより合計20,908,937円の寄附金をお寄せいただきました。ご支援をありがとうございました。

厚真冒険の杜(もり)プロジェクト」では、7月に第1回、11月に第2回、12月に第3回の「手作り遊び場プロジェクト〜冒険の杜ワークショップ〜」を開催しました。児童クラブの先生や保護者を中心に町内外からのべ約200名が参加し、みんなでウッドデッキづくりや焚き火、ロープ遊びなどをしました。

ウッドデッキの木材は、震災後に町へ寄贈された杉を町内の製材所で製材し、使用しました。春からコツコツとつくっていた新しいウッドデッキが徐々に形になっていき、ようやく一段目が完成しました。また、児童クラブの支援員が以前から希望していた長靴を入れられる靴箱や収納付きのベンチなどを、震災による倒木を乾燥・製材した板でつくりました。

まだ場づくりの段階なので、子どもの遊びが中心ではないものの、町内で馬搬を営む西埜将世さんが愛馬・カップくんを連れてきて、馬の調教師をしている参加者が乗馬体験や引き馬体験も行いました。母子だけでなく、父親どうしのコミュニティもでき、大人も楽しめる場に育っています。一同が喜び、満足して帰っていきました。

今後は年に4回程度のワークショップを行い、ウッドデッキを拡張する作業を進める予定です。子どもたちが外で遊ぶことに親しみをもつよう、「外と内の中間地帯であるテラスを充実させたいな。デッキを広くして屋根をつけられるといいね。」と話が盛り上がっています。自然に子どもたちが外に出ていけるように、その環境をつくっていきます。

また春以降に、人力と馬で行う「抜根体験」を北海道の開墾体験に見立ててワークショップを行いたいと考えています。遊び場づくりといっても「すぐに遊具をつくろう」とは考えていません。樹木医が危ない木などをチェックして作成した地図を活用しながら、整備計画を立て、みんなが安全、安心に、外で過ごせるような環境づくりを進めていきます。

宮下桂さんは「最近になって『慌てないでいい』という方向性が見えてきました。構築物がなくても子どもたちは遊べます。子どもたちの様子を見ながら、自分たちのペースで進めていきたいです」と話します。



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