あつまの農業経営者育育成プロジェクト 平成31年度レポート

2020年3月1日

「あつまの農業経営者育成プロジェクト」は、平成30年度において寄附者の皆さまより合計126,780,384円の寄附金をお寄せいただきました。ご支援をいただきありがとうございました。

平成30年度に始まった「農業担い手育成センター管理運営事業」は、現在も新規就農希望者を地域おこし協力隊・農業支援員として受け入れ、ビニルハウスで野菜をつくったり、座学の勉強をしたりして人材育成をしています。研修農場があるので、農業未経験者でも受け入れが可能です。基本的には3年間の研修で、2年目に独立する場所を見つけて3年目は独立準備をしながら研修を終え4年目で就農する流れとなっています。

また平成30年、町内の水稲農家からの希望で「元気な農家チャレンジ支援事業」を利用して農業用薬剤散布ドローンの導入を支援しました。「散布を外部に委託するよりも自らやってみたい」という希望で、ドローンの資格を取得して10haの農地に農薬散布をしました。

実際に作業したところ、うまくいってご本人が手応えを感じていたので、2年目も継続して取り組んでもらいました。この実績により事業枠を最新テクノロジーの導入を支援する「農業ICT化普及推進事業」に変更することにつながりました。

1年目の作業は、途中でバッテリーを交換しないと広い面積に散布できなかったのですが、2年目はバッテリーを追加して試験してみたところ、切れ目なく上手く散布ができました。以前は二人がかりの作業だったそうですが、ドローンの導入により、現在はオペレーターと作業補助のナビゲーターのみで作業できるようになりました。重労働であった作業が手軽かつ正確に散布できるようになり、時間短縮も可能です。これで、より効率的で充実した農業が可能になります。今後は、圃場の形を登録しておくとGPSで自動的に散布する自動操縦ドローンの導入を検討している方もいます。

元気な農家チャレンジ支援事業には、大きく分けて、まちで初めて行われるものに対する「新技術導入」と、農作物を広めていくための「販促」の二種類があります。失敗する可能性があっても、成功すれば効果がありそうで挑戦すべきだと認められる事業には、まちとしてそのチャレンジをサポートしています。農業者が刺激を受け合って、チャレンジする気風がより醸成されていくことを願っています。



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