【ふるさと納税返礼品紹介】誰もが働くやりがいを感じる社会へ 厚真町産さくら米の米粉を使用したもっちり食感の「落葉樹色のジェラート very motch(ベリーモッチ)」

2024年3月14日

2024年3月、ふるさと納税返礼品に「落葉樹のジェラート very motch」が追加されました。北海道厚真町産ななつぼし(さくら米)の米粉を使用し、もっちりとした食感と季節のフルーツ等を使用した様々なフレーバーが楽しいジェラートです。このジェラートは2023年8月にリニューアルオープンした複合型地域福祉活動拠点施設「厚真町まちなか交流館」内の就労継続支援B型事業所(以下、「B型事業所」)で製造されています。2022年4月に厚真町まちなか交流館の施設長に就任した株式会社クーバル北海道支店 関西正成さんに米粉ジェラートの誕生までの道のりや、障がい者福祉への想いをお伺いしました。

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社会に必要なものをサービスで提供 関西さんの厚真町での挑戦

――関西さんの経歴を教えてください。

関西:滋賀県出身です。体を動かすことが好きで、小学校から大学までバスケットボールをずっとやっていて、大学では運動を通して人を健康にしていく分野を学びました。就職活動中に㈱クーバルのリハビリ事業で機能訓練をするデイサービスを知って、自分がやりたいことにつながると思い、新卒で入社しました。いくつかの部署を経験したのち、2022年4月に厚真町まちなか交流館の指定管理者が㈱クーバルに変わって以降、施設長として運営に携わっています。

――厚真町まちなか交流館の施設長は関西さんが志願したのでしょうか?

関西:はい。入社した時に将来的に自分で事業を起こしていきたい、新しい価値を世の中に生み出したいと私が言っていたのを会社の代表が覚えていてくれて、厚真町まちなか交流館のプロジェクトに参加しないかと声をかけてくれました。社会にとって本当に必要なものを提供するノウハウを学びながら実践もできる環境を与えてもらえることはなかなかないと思い、厚真町にも北海道にも全く縁がなかったのですが、家族にも無理をいって参加しました。

――すごい決断ですね。厚真町の印象はいかがですか?

関西:出身地も買い物するために隣町まで行かなくてはいけない車が必須の場所だったので、暮らしぶりに違和感はなかったです。厚真町では隣の人が顔を見たら挨拶してくれるし、人のつながりを感じられる良い所だなと思っています。鹿はちょっと怖いですが(笑)。

2023年現在、㈱クーバル入社6年目の関西さん。厚真町のプロジェクトに「参加させてください」と言ってから半年も経たないうちに厚真町に移住し、「厚真町まちなか交流館」の施設長に。

新しい「厚真町まちなか交流館」の魅力とジェラートへの挑戦

――以前の「厚真町まちなか交流館」からどういうところが変わったのでしょうか?

関西:以前からのB型事業所、コミュニティカフェ、バス待合所、多世代交流スペースの機能は保ちつつ、新しく地域活動支援センターという機能が追加になりました。地域活動支援センターは大人数の場ではなかなか自分らしく活動ができないと思っている障がい者、障がい児が気兼ねなく創作等の活動を通して社会とつながれる場所です。また、B型事業所として以前は豆腐を中心に作っていましたが、ジェラート製造に切り替えました。

――どうしてジェラートなのでしょうか?

関西:ジェラートは製造工程がシンプルで計量から販売まですべてB型事業所を利用しているメンバーさん(※)が携わることができます。自分が作ったものをお客さまが買ってくれると売り上げが上がっていく、売り上げが上がると工賃がもらえる。だからこそ、もっとお客さまに喜んでもらえるように一生懸命頑張る。そうやって仕事の一連の流れを通して、仕事を好きになってもらえることがB型事業所としての軸なので、メンバーさん皆で携われる範囲が広いジェラートにしました。
また、北海道は通年でアイスクリームやジェラートの人気があり、需要が見込めるとも考えました。店舗では寒くなったタイミングで若干客足が遠のいてしまったのですが、ECサイトでの通販や他店舗での販売に力を入れて売り上げを標準化できるように取り組んでいます。

※施設内では利用者も従業員も全員一人のスタッフとして「メンバーさん」と呼んでいる

――㈱クーバルや関西さんにジェラート製造のノウハウはあったのでしょうか?

関西:実は㈱クーバルとしても初めての試みで、ジェラート専門のアドバイザーの元、私も従業員と一緒に東京に研修に行って製造方法などを一から学びました。なるべく厚真町近隣の食材を使って商品を開発し、少なくとも月に1種類は季節限定のフレーバーを出せるように年間スケジュールを組んでいます。時期によって素材に微妙な変化があるので毎日試食することも大事な仕事のひとつです。

定番と季節限定のフレーバー7種類が店頭に並ぶ。一番のおすすめは「米粉」。取材時は「クリームチーズx厚真産いちごジャム」が季節限定フレーバーだった。

――どういった経緯で米粉ジェラートになったのでしょうか?

関西:ジェラートを製造することは指定管理者の選考会で既に提案していた計画ですが、米粉ジェラートになったのは㈱クーバルが指定管理者になってからです。2022年度は急激な変化でB型事業所のメンバーさんに負担をかけないように、以前の指定管理者が行っていた豆腐の製造を続けつつ、メンバーさんの出来ることを増やそうとクッキーも製造することにしました。「福祉事業所で作ったものだから安くていい」と思われずに適切な価格で販売できるように材料にもこだわり、しっかりとクオリティの高い物を製造できるようにしました。

材料にこだわる上で、厚真町の特産品を何か使えないかと思った時、さくら米にたどりつきました。ちょうど米粉を作る機械もあったので、米粉クッキーを作ることになり、徐々にこの施設の特色になっていきました。その後、ジェラートの試作時に米粉を入れてみたら、食感がもっちりして面白く、他のお店とも差別化ができるなと思い、米粉ジェラートが誕生しました。とてももっちりしている食感なのと、覚えやすいよう「Thank you very much」とかけて「very motch」(ベリーモッチ)と名付けました。

店内で注文をすると、カップに入れる前によく練ってから提供される。こうすることによって米粉のもっちり感が出る。
カフェバナナ、クリームチーズと季節のジャム(いちご)の2種盛り。店内ではミニサイズ、1~3種盛り、ファミリーセット(2種盛り1つ+ミニサイズ1つ)が選べる。

――2022年4月に町の指定管理を受け、2023年8月にリニューアルオープンしていますが、厚真町民の方の反応はいかがでしょうか?

関西:店内の雰囲気が前よりも明るくなったのと、少人数でも来やすいようにテーブルを用意したので、リニューアル前に比べて高校生やお子さん連れの方、会社員の方など幅広い世代の方にご利用いただくようになったと思います。2022年は高校生や若い世代の方が来店しているのを見たことがなかったので、嬉しい変化ですね。

リニューアル後の店内。以前は3~4名がけのテーブルがメインだったが、1~2名がけのテーブルが増やされたことで少人数でもカフェの利用がしやすくなった。

――関西さんが「厚真町まちなか交流館」を運営する上で大切にしていることはありますか?

関西:B型事業所がこの施設の柱ではありますが、そもそも「障がい」という言葉をこの世からなくしたいです。「障がい」ではなくその人の「特性」と置き換えてみる。自分を含め障がい者と認定されていない人にも特性があるので、その特性をいかに仕事や生活の中で強みにして、うまくマッチングさせるかが大事だと思っています。

障がい者だから優しくしてあげようという無意識の偏見をなくしていきたいですし、そのためにこの施設内では利用者も従業員も全員一人のスタッフとして「メンバーさん」と呼んでいます。もっと突き詰めていくと「障がい」という言葉をこの世からなくしたいと思うこと自体が無意識の偏見ともいえます。そのボーダーラインを取り払って、その人の特性と捉えて「この人はこういう特性だから、こうしてあげよう」と社会全体、お互いで思い合えたら、障がい者の生きづらさはなくなるだろうなと思っています。そういう未来をここから発信していきたいです。

――今後、厚真町まちなか交流館をどのような施設にしていきたいですか?

関西:それぞれの地域の障がいのある方々が、ここでつながり、ここにきてくれている人が増えてきています。これからも、人と人との「つながり」をつくる事業所にしていきたいです。就労継続支援B型として、ここで働きたいと思ってもらえるよう、それぞれの「特性」が強みとして発揮できる環境づくり、就労継続支援A型事業所や一般就労につながって継続して働けるようにここでスキルアップや訓練にも注力しています。

また、夢のような話ですが、このジェラートを厚真町だけでなく北海道の名物にしたいと思っています。ここはジェラートの製造工場に特化して、千歳市や札幌市で販売店を構え、ここで訓練したメンバーさんがスタッフとして販売をしてくれるなど、次のステップも見えるような働き方ができたらいいですね。そのためには、まずジェラート屋さんとして人気にならないといけないと思っています。純粋にお客さまが「美味しいから食べたい」と思える質の高いジェラートをメンバーさんと一緒に提供していきたいです。

「落葉樹色のジェラートvery motch」がふるさと納税返礼品に

米粉、ピスタチオ、クリームチーズ&季節のフルーツジャム、チョコレート、ソルト、マンゴーの全6種が入ったアソートセットがふるさと納税返礼品になりました。しっかりとしたミルクの味わいともっちり食感を感じるジェラートから、さっぱりとしたソルベタイプのジェラートまで味と食感が異なる6種類が楽しめます。もっちり感を味わうには、室温で少し柔らかくしてから空気を入れるように混ぜてお召し上がりください。

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