企業研修型地域おこし協力隊
三木奈津美さん(令和3年8月 着任)
2021年11月1日
――厚真町ではどんなお仕事をしていますか?
原木しいたけなどを取り扱っている「株式会社たのしい」で、企業研修型協力隊として、ブランディングやデザインの仕事をしています。具体的には、商品開発を一緒にしたり、リーフレットやパッケージなどのデザイン制作をします。料理レシピを動画にしてYouTubeやInstagramなどSNSでの配信も開始しました。販路開拓を行い、お客様にしっかり届けるところまでが役割です。
――これまでにどのようなお仕事をしてきたのですか?
アートとデザインの五年制高専で学び、その分野の仕事をしたいと思っていましたが、良いデザインをするには、社会と経済、心と身体機能のことを学ぶ必要があると考え、20代はフリーの立場でいろんな仕事をしました。29歳から本格的にデザイナーとしての活動を始めました。宿泊業を営む友人が運営する物件に3年かけて壁画を描く仕事もしました。
――なぜ「株式会社たのしい」での仕事を選んだのですか?
企業から業務委託で消臭シリーズのブランディングをしたときに、デザインは好評だったようなのですが、販路開拓がうまくいきませんでした。見えるところだけではなく、売るところまでデザインしたいと思っていたので、まさにその部分を伴走できると感じました。森に興味があり、原木しいたけを通じて森とも関われると思いました。
――厚真町での生活はどうですか?
楽しく暮らしています。農作業を手伝ったり、おいしいものをたくさん食べられるのが嬉しいです。職場のアットホームな雰囲気や、自然が豊かなところも気に入っています。もともと知り合いが厚真町で生活をしていたということも心強いです。
――協力隊の3年間でどのような成果を目指していますか?
厚真町の原木しいたけをジンギスカンやハスカップと並ぶ特産品に成長させること、乾燥しいたけを梅干しと同じくらい日常使いできる食材として広く知ってもらうこと。あと、社長の堀田祐美子さんとレシピ本を出版したいです。厚真町のその他の農作物や林産物のブランディングにも関わりたいです。