起業型地域おこし協力隊
小町谷健彦さん(令和3年4月 着任)

2021年10月1日

――厚真町ではどんなお仕事をしていますか?
これまで映画を撮ったり、映像制作に携わってきました。その経験を活かして、映像制作全般、Webサイトのディレクションやブランディング業務をしています。イベント企画や教育プログラム開発なんかも手掛けています。

――どのような映画を撮ってきましたか?
映画にはフィクションとドキュメンタリーがありますが、私はドキュメンタリーが好きです。ドキュメンタリーの良いところは「自分の頭で完結しないところ」です。フィクションであれば自分で作りたいように作ってしまえるのですが、ドキュメンタリーだとそうはいかない。相手があってのことなので「こういうふうに撮りたい」「こんな話が聞けるはず」という想いを持っても、ことごとく裏切られます。「撮れないことを受け入れること」が大切だと学びました。

――なぜドキュメンタリーを選んだのですか?
一本の映画がきっかけです。25歳くらいのときに観直す機会があり、これだなと思い、そのままその映画を撮った監督に弟子入りしました。その後、映画の制作会社に入社し、ドキュメンタリーに深く関わるようになりました。映像には人生を変える力があります。

――厚真町での生活はいかがですか?
意外と「都会だな」と感じています。以前は道東の小さな町に住んでいました。その町の環境はとても気に入っていました。でも、映像関係の仕事で起業を意識すると、案件は「札幌」に多く、その町からだと移動が難しい。その点、厚真町は苫小牧や千歳も近いですし、札幌も十分仕事圏内です。おかげで今は外に出る機会が多く、厚真町にいる時間が取りにくいのが悩みです。もっと厚真町での時間や縁を増やしたいです。

――協力隊の3年間でどんな映像を撮りたいですか?
町の皆さんに撮影させて欲しいとお願いすると、きっと「私なんかたいしたことないよ」と言うと思うんです。でも、そんなことはなくて。むしろそういう「たいしたことないこと」にこそ、価値があると思います。町の人のいろんなシーンや表情を撮って「ローカル放送局」を作りたいです。



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