教育魅力化支援員
加藤千昇さん(令和3年8月 着任)
2022年1月1日
――厚真町では何をしていますか?
厚真高校を盛り上げる「公営塾」を作るために活動しています。高校選択の際に「積極的に選ぶ理由」になる場所を作りたいです。
――「公営塾」の具体的なイメージはありますか?
そこはまだ検討中ということになりますが、僕自身がいろいろ寄り道してきたこともあり、塾として勉強を教えること以上に、町の人に出会い、町を楽しむ機会を作ってはどうかと考えています。厚真町で生活する人と、高校生がつながれる場所ですね。ただ、こちらからすべてを提供するのではなく高校生たちと一緒に作りあげたい。彼らの話を聞くことから始めたいです。高校や地域とも連携して進めます。
――どんな寄り道をしてきたのですか?
高校生のときには勉強をせずに音楽にのめりこみ、自分で曲を作り、作詞したイメージを膨らませ、小説も書きました。大学時代には1年休学してインドネシアに留学しました。そのときに自分は日本のことを何も知らないなと痛感しました。あちらの人はひとりひとりが自分のルーツを明確に意識していますし、それをよく話します。日本の様々なことを聞かれたのですがしっかり答えられなかったです。
――そのあたりの経験は今回の取り組みに影響ありそうですね
僕自身は学校の外に出る機会を持つことで人に出会い、人生の広がりを得ることができました。公営塾は生徒ひとりひとりの選択肢を広げ、「どんな人間になっていきたいか」、自分をしっかり知り、夢や目標と向き合える場であればいいと思っています。
――厚真町の印象はどうですか?
まだ期間が短いですが、お会いした人たちは皆さん現状に甘んじないで未来をよりよくしたい、次の世代に何を残すかをしっかりと見据えている印象です。環境的には自然が大好きなので最高です。今は紅葉がきれいだし、自然が日常の中にあることがうれしいです。寒さはすでにちょっとつらいですけど…。
――3年後はどうなっていたいですか?
3年後と言わず来年でもいいのですが、厚真町に関する本を書きたいです。きっと、このプロジェクトで得る経験もいきると思います。