―これまでの経歴について教えてください。

大学を卒業後、警察学校に入学して、法律や書類の書き方など警察官として必要な知識を6ヵ月間学びました。警察学校を卒業すると同時に1年間の交番勤務で地域住民とのかかわりを持ちながら経験を磨き、警察署の内勤業務や災害時の派遣対応、防犯警備の担当など、約3年間働きました。

―厚真町ではどのような活動をしていますか?

羊飼いになるため、町内の羊農家さんに通いながら勉強をしています。個体差がある羊の健康観察をしたり、エサをあげたり、春に刈った毛は洗って紡いで糸にしたりしています。野菜を育てている町内の農家さんのところでは、収穫や畑の草取りのお手伝いもしています。学生時代の柔道経験を生かして、町内の子どもたちに柔道も教えています。

―なぜ羊の牧場をやりたいと思ったのですか?

昔から、自然の中で遊ぶことが大好きでした。また、食べ物ではジンギスカンなど羊の肉が好きで、食材を通じて羊の牧場に興味を持ち始めました。少しずつ情報を集めて勉強するうちに、自分で牧場をやりたいと思うようになりました。

―厚真町に来ようと思ったきっかけは?

羊の牧場をやるなら飼育頭数が多く、たくさん学べそうな北海道でやる!と決めていました。北海道内を旅行しながら牧場をまわり、情報収集をしていた中で、厚真町の起業型地域おこし協力隊制度の事を知って応募することにしました。

―町の印象を教えてください。

優しい人が多いと感じています。さまざまな人が、自分のことを助けてくれる環境があると思っています。少年柔道を教えるようになったのは、農家さんへのお手伝いがきっかけになりました。人とのつながりができていくのが良いところだと思います。

―3年後の目標は?

まずは、1人で羊が飼育できるように知識やスキルを習得していきたいですね。狩猟免許を取得したので、ジビエ料理にも挑戦したいし、食肉や加工品の販売、ゲストハウスの運営も手掛けてみたいです。羊飼いという生き方で牧場をやりながら好きなことをして豊かに暮らしたい。夢は膨らみます。



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