ママと赤ちゃんの笑顔プロジェクト 平成31年度の活動レポート
2020年3月1日
「ママと赤ちゃんの笑顔プロジェクト」は、平成30年度において寄附者の皆さまより合計78,665,191円の寄附金をお寄せいただきました。ご支援をいただきありがとうございました。
平成30年度に、町内の総合ケアセンター『ゆくり』内に「子育て世代包括支援センター」を開設しました。「子育て世代包括支援センター」は厚生労働省が導入を推進し、令和2年度末までの全国各地への展開が目指されています。町内で情報を共有し、さらに寄り添った支援をしていくために設置されました。町内には「子育て支援センター」が二つありますが、「子育て世代包括支援センター」は多方面との連携が必要な案件を担当しています。
大きな役割は、包括機能。妊娠から出産、子育てまで、切れ目のない支援の提供です。「子育て世代包括支援センター」は専用の相談スペースを設けて、妊娠期や乳幼児期の保護者の悩みや、家族のこと、お子さんの発達に関することなど、幅広い内容の相談を受け付けています。「現在の対象は乳幼児までとその保護者ですが、将来的には18歳までの子どもを対象とすることを見据えて連携できるようになれば」と宮下葉子さんは言います。
平成31年度に子育てコーディネーターになった保育士の大浦久子さんは、「相談では、まずは相談者の思いを傾聴しています。私個人の意見を述べるのではなく、一緒に考えるようにして、こども園など、関係する機関に引き継ぎます。妊娠期からの子育て中は、初めての経験の連続です。楽しみより不安のほうが多いことだってあります。だからこそ、一人で抱え込まずに「つらい」「不安」と悩みごとを言える身近な存在と思って相談してもらえたら」と話します。
今年度から、予防接種や乳幼児健診のため親子がよく訪れる、『ゆくり』の入口付近に衣類のお下がりなどのリユースコーナーを設置しました。新生児の服から子ども服の120サイズまでを提供でき、気に入ったものがあれば、無料でもらうことができます。大浦さんは「町民の方とお互いに顔を知るきっかけにもなります」と話します。
現在の課題は、町民への周知です。現在は、保健師やこども園などから紹介されて訪れる人がほとんど。そこで大浦さんは、「子育て世代包括支援センターだより」の作成と配布を始めました。「子育て支援センター」のおたよりの裏面に、子育てに役立つ情報を載せています。厚真町サイトのページからpdfデータをダウンロードできるようになっています。