ママと赤ちゃんの笑顔プロジェクト 平成29年度レポート

2019年3月1日

※本記事は平成30年9月6日に発生した北海道胆振東部地震の前にまとめられたものです。地震後の取り組みについては、改めてご報告する予定です。


「ママと赤ちゃんの笑顔プロジェクト」は、平成29年度(1~3月)において寄附者の皆さまより合計2,139,000円の寄附金をお寄せいただきました。たくさんのご支援をありがとうございます! この寄附金を今後どのように活用させていただくのか、プロジェクトリーダーの宮下さんと内村さんにお話を伺いました。

現在厚真町では、子育て支援に関してふたつの仕組みが動きつつあります。

1つは平成30年4月に運用が始まった「子育て世代包括支援センター」です。これはママやパパに、より良い支援ができるよう、母子保健部門や子育て支援センター、認定こども園などの子育て支援に関わる担当者をつないで、子育てに関する情報をまとめて発信したり、ママパパからの様々な相談に対応したりと、子育て支援の中心となる仕組みのことです。

今年度はネウボラ研修会も開催する予定なのだそうです。(※「ネウボラ」に関して詳しくは、前の記事をご覧ください)

子育て世代包括支援センターの相談スペース。プライバシーが保たれ、一対一での相談ができる。

もう1つは今後運用を開始する予定の「ファミリーサポートセンター」です。ファミリーサポートとは、仕事で忙しいママやパパの代わりに、地域の方が子ども達を一時的に預かったり、自宅・塾などへの送迎を引き受けてくれるサービスのこと。

「担い手、つまりこの有償ボランティアを引き受けてくださる方や、サービスの利用を希望する親子の募集はこれから行っていきます。ですが、担い手の方の家が遠かったりすると“サポートしてあげたい”と考えてくださっても物理的に大変ですよね。そこでそういった場合に備えて、町の中心部にある厚真町総合ケアセンター“ゆくり”にも預かれる場所を作ることを考えています。
また、担い手の方には町が行う講習を事前に受けていただいて安心してお子さんの預かりサポートができるようにしていく予定です。寄附金は、こういった“場所づくり”に関することを中心に使わせていただきます」とおふたりは語ります。

そして上記の「子育て世代包括支援センター」の開設に併せて、今年度6月からスタートした取り組みがあります。それが「産前・産後サポート事業」です。
これまでのサポート内容で不足していた部分を補いたいという想いで始めたこの事業。妊娠中や出産してから日が浅いママさんたちのために助産師に来ていただいているのだそうです。産前であればマタニティヨガを教えてもらったり、産後はベビーマッサージや主に悩み相談や友達作りの場として活用したり。こういった場があると、出産や子育てに対しての不安が軽くなりそうです。

また、厚真町では「産後ケア事業」も行っています。前述の産前・産後サポート事業と異なるのは、助産師を直接自宅に呼んで相談ができる点です。周りの目を気にせずに悩みを打ち明けられる環境が整っている、というのはママにとってとても心強いと思います。

他にも、子育て支援センターでは定期的に様々な講座を開催しています。例えば簡単にできるパン作りだったり、かわいく思い出を飾れるデコアルバムの作り方だったりと、ママパパにとってうれしいものばかりです。

赤ちゃんが生まれる前から、そして生まれた後もこうした事業を通じてしっかりとサポートし続けてもらえるというのは、厚真町で子育てをする上で何よりの支えになるはずです。

この安心をずっと守り続けていくために、引き続き応援よろしくお願いいたします!



#ATSUMA