誰もが主役のあつま福祉プロジェクト 平成31年度の活動レポート
2020年3月1日
「誰もが主役のあつま福祉プロジェクト」は、平成30年度において寄附者の皆さまより合計19,983,069円の寄附金をお寄せいただきました。ご支援をいただきありがとうございました。
「まちなか交流館 しゃべーる」には、障がいのある方の就労訓練を行う事業所、コミュニティカフェ、バスの待合所という3つの機能があります。就労訓練とは、「しゃべーる」内の工房で豆腐などの製造を行っています。
北海道胆振東部地震の前から就労訓練で働いていたのは、障がいのある3名の方です。震災後、復帰に少し時間がかかった人もいたものの、全員が復帰しました。その後、学校での実習で訪れた生徒が学校卒業後に利用者になり、計4名になりました。
金澤令仁さんは「『しゃべーる』ができたことで、4名の方は住み慣れた厚真町を離れずに生活できるようになりました。『しゃべーる』のお祭りなどでお会いしたとき、充実した笑顔を見ることができ、生きがいを感じていらっしゃるようです」と話します。
「しゃべーる」は、平成27年に開設しました。厚真町の人口規模で、ニーズを汲み上げてこうした活動が始まったのは先進的とも言えます。活動内容はもちろんのこと、売り上げ見込みを立てながら事業所がきちんと運営できるよう、まちが支援を続けてきました。
金澤さんは「おかげさまで売り上げは伸びていて、順調です。事業所の運営は、少しずつ安定してきていますが、現在5年目となり機械の不調などがでてきているので、ご支援があれば新調したりメンテナンスしたりできると思います。これからも障がいのある人の『働きたい』というニーズをつないでいきたいです。理想として、利用者がもう少し増えたらいいなと感じています」と希望を語ります。
「しゃべーる」は「何かを買わなければ」と気負うことなく、気軽に利用できるスペースです。待ち合い所には無料のドリンクサービスもあります。ぜひお立ち寄りください。