【大学生×厚真町】学生団体「あるぼら」の厚真町活動日記-『 あるぼら×厚真の地図 あつまっぷの制作』

2021年3月15日

平成30年9月6日におこった北海道胆振東部地震。
北海道初の震度7が観測された北海道厚真町では、被災直後から多くの方に支えていただきました。
そのひとつとして震災後の厚真町に継続して関り続けてくれたのが、札幌の大学生が中心となって活動する学生団体あるぼらです。
東日本大震災をきっかけとして生まれたあるぼらでは、多くの学生を募ってアルバイトを行い、その賃金を災害被災地への寄付や物品購入に充てて役立てるというプロジェクトを行っています。
北海道胆振東部地震支援としても活動を行ってくれたあるぼら。寄附だけではなく、町の様々な場所に出向いて被災地に関わることで、たくさんの町民との触れあいが生まれました。
その活動を通じて、大学生は厚真町で何を感じたのでしょうか。
実際に活動を行った学生が、自分の言葉で記録を残してくれました。
今回の活動日記を書いてくれたのは、五十嵐さんと吉村さん。
あるぼらでは、活動の過程で得た厚真の情報をまとめて厚真の地図「あつまっぷ」を作ることに。その制作では厚真を巡るたくさんの想いが集結しました。

<執筆者>

●五十嵐紗衣(大学3年)

昨年、多くの厚真町の方々とお手伝いや活動に協力していただく中でお世話になり、たくさんの発見と温かさをいただきました。現在は函館で水産生物について学んでいます。

●吉村充生(大学2年)

工学部に所属しています。機械の分解や修理が得意です。趣味は登山で自然と触れ合うこととお喋りが大好き。あるぼらでは多くの方々とお話をさせてもらう機会があり、厚真町を訪れる度に人生経験を積ませてもらっています。


厚真のマップ「あつまっぷ」誕生までの軌跡

あつまっぷをつくりたいと思ったきっかけはある農家さんのお手伝いに行ったときでした。

お手伝いの休憩時間にメンバーが興味本意で裏山のことを尋ねたところ、見学させてくださり、そこからは厚真の田畑が見渡せるとてもきれいな景色が広がっていました。

その農家さんは「いつかはそこを散策コースにしたい」とおっしゃっていて、もしそうなったらこんなに素敵な場所なんだから、みんなが知っているようなスポットになったらいいねとメンバーで話していました。

そのときに、そういった厚真の素敵な隠れスポットを紹介するような地図をつくれたら、もっと厚真の魅力を多くの人たちに伝えられるし、私たちも改めて魅力を発見できて楽しそうという話になりました。

それをきっかけに、厚真の魅力を伝えられる地図が作成できないかと、あつまのマップ、あつまっぷ企画がはじまりました。

何度も厚真に足を運び、魅力を肌で感じてきました。

その案をあるぼらに持ち帰り、どんなマップにするのか、何をコンセプトにつくっていくのかをメンバーで話し合いました。

観光農園の情報や、お世話になっている農家さんの素敵なところを載せたらいいんじゃないかという意見や、震災のことも含めた厚真町を訪れる上で知っておいてほしい情報をのせたいという意見、素敵な方がたくさんいらっしゃるので、場所より人の魅力を伝えたらいいんじゃないかといったように、さまざまな案が出ました。

話合った末、見た人が気軽に厚真町へ足を運んでくれるようなマップを目指すことにしました。あるぼらとしては、震災のことや、そこで尽力されている素敵な方々のことも、もっと紹介したいとも考えたのですが、それよりも、厚真町に人があつまることが、ちょっとでも応援してくれる人が来てくれることが、より厚真町の元気につながるのでは…?と考えました。

そこで、観光でもいいからより多くの人に厚真町に遊びに来てほしい、足を運んでほしいという思いを込めてつくることにしました。

次に意識したのは、今まで厚真町に何度もお邪魔させていただき、その中で厚真町の魅力をたくさん感じてきたので、その蓄積を最大限に生かしてつくることです。

私たちも2年ほど前までは厚真町のことを全然知らずに、どんな町なのかや、行き方を調べることからはじまりました。そこからさまざまな人と巡り会わせていただいて、素敵なところを見つけてきたので、アクセスなどの知っておきたい情報や、訪れないとわかりづらい魅力を、あつまっぷを通じて手軽に得られたらいいなと思いました。

そして、少しでも厚真町に興味がある人が、気軽に厚真に訪れられるようにできたらと考えています。

まとめますと、あつまっぷは、厚真町にもっと遊びに来てもらえるように、あるぼらがこれまで見つけてきた厚真町の魅力を詰め込んだマップをつくろう!!といったコンセプトで制作をはじめたものです。

このマップをきっかけに、より多くの人が厚真に足を運び、私たちがこれまで感じてきたような厚真の魅力を多くの人知ってもらえたらと思っています。

あつまっぷの作成段階にあたっては、手に取った人が厚真の情報を端的に知ることができるものにする、ということを意識しました。内容はもとより見た目から手に取りたいと思ってもらえるデザインにするために試行錯誤をかさねました。

最終的にデザインをかなりシンプルにし、見やすさを意識しました。

完成した「あつまっぷ」

また、厚真の名産であるハスカップの紫色を基調として、ふんだんに厚真の要素を詰め込みました。あつまっぷに掲載された写真はすべてあるぼらの活動を通じて撮ったものですが、数ある写真の中から厳選することには力が入ってしまい、図らずも時間がかかりました。

写真の配置はもう少し大きく見られるようにしたかったのですがデザインを意識した配置に落ち着きました。デザイン面で改良を加えるとすれば、もっと写真を有効に使ったものにしたいと思っています。

第2版、第3版と情報やデザインを更新していけるように頑張りたいです。


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