【ふるさと納税返礼品紹介】
見ているだけでも心癒される羊毛手紡ぎ糸 tenna+(てんな)内藤さんが生み出す世界に一つしかない手仕事のぬくもり

2024年12月10日

厚真町のふるさと納税返礼品に手紡ぎ糸の「10gの毛糸を3つ+ルーラルビレッジ(※)での暮らしをイメージしたプローチピンのセット」が追加されました。手紡ぎ糸とは、機械ではなく人の手を使って紡ぐ昔ながらの製法によって生み出された糸のこと。町内在住の内藤さんの手により一つ一つ丁寧に紡がれた毛糸は多彩な色使いと優しい手触りがします。手に取ると自然とゆっくりとした時間が感じられる手紡ぎ糸について、内藤さんにお話をお伺いしました。

※ルーラルビレッジ(厚真町内の自然豊かな住宅街)
https://www.town.atsuma.lg.jp/atsumyhome/build/rural

紡いだ17年 好きなことをしながらの穏やかな暮らし

―内藤さんのこれまでの経歴について教えてください。

内藤:神奈川県出身で、学生時代から休みになると北海道に来ていて、いつか住みたいと思っていました。卒業後、仕事で国内外を行ったり来たりしていたのですが、両親の介護のこともあって日本に戻り、20年ほど前に札幌へ移住しました。その後、しばらくして自然豊かな場所で生活したいと思い、ちょうど良い物件があった厚真町に転居しました。

―厚真町では思い描いていた生活が出来ているのでしょうか?

内藤:自分で出来ることは出来るだけやって、静かに好きなことをして生活したいと思っていたのですが、思ったよりも家庭菜園が難しかったですね。生ごみを土に入れて耕して種を撒けば育つかなと思っていたら、そんなに甘くなかったです。元々農業をされている厚真町の方は土壌改良やハウス栽培の技術がありますが、素人私には難しかったですね。

―内藤さんが手紡ぎ糸を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

内藤:札幌で手織りを習っていた時、手紡ぎ手織りでできた作品に出会ってとても素朴な雰囲気に惹かれて講習会に参加しました。実際に手紡ぎをやってみたら、手織りよりも手紡ぎの方が自分に合っていました。ひたすら続く単純作業も気に入り、こうしなければいけないということがなく、どうやってもかわいくて素敵なものが出来上がるのがとても楽しくて。やり始めの頃は徹夜で紡いでいました。それから17年間、手紡ぎ糸を製作しています。

―製作が楽しくて17年も続けてこられたのですね。

内藤:はい。手紡ぎ糸は古くからの作り方で時代に逆行しているものですが、市販の毛糸にはない一点ものの良さや味わいがあります。仕上がった毛糸はどれもかわいらしくて愛着が湧きます。また、私の紡いだ毛糸を気に入って何度も購入してくださる方もいらっしゃり、それがとても励みになっています。

北海道産の羊毛を使用したものや身近な素材で染めたもの、様々な色、素材を組み合わせるアートヤーンなど店内には様々な手紡ぎ糸が並ぶ。

同じ糸は二度と作ることができない 内藤さんの手紡ぎ糸が出来るまで

様々な色の羊毛からいくつかをセレクト。おおよその出来上がりイメージを持ちながら作業しても想定外のものが出来上がることも。今回は黄緑・青をベースに作業開始。
ドラムカーダーで繊維の方向を整えつつ、違う色の羊毛を混ぜていく。この時、羊毛以外にシルクや色々な動植物の繊維などを混ぜて面白い風合いを加えることができる。
あえて色や素材が混ざりきっていない所を残すなど、カーディングのやり方も自由。
内藤さんの愛犬のつむぎ(愛称:つーちゃん)が内藤さんの丁寧な作業を見守る
紡ぎ車でよって糸状にしていく。手の力の入れ具合によって強弱をつけたり、糸に変化をつけてもいい。カタカタと心地よい音が鳴る。
よった糸はところどころ細かったり太かったり、青だったり緑だったり、色が混ざっていたり、多彩な糸に。不均一さも手紡ぎ糸の魅力のひとつ。ボビン2つ分の糸をよって、基本的に双糸に仕上げる。
今回完成した世界に一つだけの手紡ぎ糸。仕上がりは寒色系をベースに、一本の糸の中に様々な色の変化や形状があるカラフルで表情のある糸になった。手触りはふわふわで、糸のままでも十分かわいい。

内藤さんが紡ぐ厚真町での暮らしが感じられる手紡ぎ糸がふるさと納税返礼品に

―今回のふるさと納税返礼品になっている手紡ぎ糸はどのような糸でしょうか?

内藤:穏やかな田舎暮らしの中からインスピレーションを受けて紡いだ糸で、「スローヤーン」と名付けています。日々の暮らしで感じる「野の花の色」や「林と空の色」、「ナチュラルな色」の3つのテーマで製作しており、テーマに沿った3色の糸をランダムで10gずつと、厚真町で見られる生きものや北海道らしいチャームが付いたピンがセットになっています。

3つのテーマのうち「ナチュラルな色」からインスピレーションを受けて紡がれた糸たち。このテーマは白、ベージュ、灰色、茶など自然でシンプルな色合いで、どの色の糸が3つ届くかは届いてからのお楽しみ。白色の毛糸は北海道産の羊毛を使用しており、洗いから紡ぎまですべて内藤さんの手仕事。他の毛糸との手触りの違いも楽しめる。
エゾリスやエゾシカなど、町内で見られる動物や北海道らしい雪のモチーフがついたピンが1つセットになっている。どのモチーフになるかも届いてからのお楽しみ。

―どのような方に手に取って頂きたいですか?

内藤:編物や織物が好きな人、ハンドメイドを楽しんでいる人に手に取って頂きたいです。出来上がったものを気に入っていただければさらに嬉しいですね。そのまま飾るだけでもかわいらしいインテリアにもなりますし、アイディアを出して思い思いに使って頂けたらと思います。

10g×3つの毛糸で襟元のアクセントになるような短めのストールや帽子が編める。使い方は様々なので、思うままに日常に手紡ぎ糸を取り入れてみては。

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 tenna+
 https://www.creema.jp/c/tenna

取材対象者:内藤ゆきみさん
聞き手・文:山口和秀(エーゼログループ厚真町支社)
      濱田真基子(厚真町地域活性化起業人)
写真提供:エーゼログループ厚真町支社



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