―厚真町ではどのような事業をはじめる予定ですか?

ICT(情報通信技術)を活用した森林調査を実施しようと思っています。ドローンなどを使って被災地の状況を把握する調査のほか、写真だけではなく髙密度のデータが取得できるレーザー測量可能なドローンを導入することで、森林の資源量をもっと正確に把握する調査も予定しています。今は、設立した株式会社for-est(フォレスト)で活動しています。

―これまでどのような経験をしてきましたか?

大学では生命科学を専攻していましたが、人間が生きていくうえで必要な水や空気を作り出す森について何も知らないことに気づいて勉強したいと思うようになり、大学院に進んで林学を専攻しました。卒業後、コンサルティング会社に入社し、木質バイオマスや森林の調査などのコンサルティング業務を担当しました。

―厚真町に来ようと思ったきっかけは?

前職で、「地域活性化起業人」として厚真町に派遣されたことがきっかけです。厚真町では、北海道胆振東部地震の影響で被災した森林の調査を担当しており、地域で業務を進めていくなかで、小さな困りごとが多くあることに気付きました。これまで自分が培った経験やスキルを最大限生かすことで、解決できることもあるのではないかとの思いから、独立することを決意しました。

厚真町の印象は?

暑さもありますが、過ごしやすい気候で気持ち良く、夜は静かで住みやすい環境です。まだあまり多くの人と関わることが出来ていませんが、優しくて人当たりの良い方が多い印象を持っています。もっと町内の人との接点を持ちたいので、町のイベントには出来るだけ参加するように心がけています。

3年後の目標は?

まずは、事業を安定させることを目指します。ドローンは、スマートフォンやパソコンのようにもっと身近な存在になると思っていますから、地域の人がドローンに触れられる機会を作っていきたいです。また、自分の山林を購入して、木材生産林だけではなく針広混交林や被災した森林がどのように再生していくのかなど、いろいろと試してみたいです。



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