『北の大地からの贈り物 厚真町の幻の黒い宝石・ハスカップのフルコース』 厚真産食材を使った料理イベントを東京で開催
2019年9月6日
2019年7月24日東京・両国で、食を通じて厚真を知っていただくための料理イベントが開催されました。主催者は、厚真町を訪れたこともある料理研究家の丸山寛子さん。『mogmogはうす』として食をコンセプトにしたシェアハウス・キッチンスペースの運営や、地域の食材を調達して開催するイベントなどを企画・運営しています。
メニューの内容は、厚真産ハスカップをメインに幅広い料理が提供される正に「フルコース」。野菜のドレッシング、お肉のソース、さらにはドリアまで!ハスカップはスイーツやデザートなどを連想しやすい食材ですが、地元の厚真町では古くからハスカップを塩漬けにし、梅干しのようにおにぎりの具として食べるなど、おかずのメニューとして食す文化もあります。今回は、丸山さんならではの手法で、ハスカップの食材としての可能性が伝わるメニューを展開してくれました。
【ハスカップフルコース・メニュー】
ハスカップの他にも、旬の茹でとうきび、おかひじきの醤(ひしお)マヨソース、原木しいたけのソテー、白カブのサラダ、ミニトマト(アイコ、シシリアンルージュ)のデザートサラダなど、厚真町の農産物を取り扱うJAとまこまい広域から取り寄せた野菜による様々な料理が振舞われました。自ら食材を選んで、収穫したり取り寄せたりして、その時のフィーリングで作っているという丸山さん。お手伝いのスタッフさんと共に完成させたたくさんの料理が、次々とテーブルに並べられていきました。
厚真町の食材を使った丸山さん主催の東京でのイベントは、今回で2回目。自身が厚真町を訪れてハスカップファーム・山口農園の山口善紀さんのお話を伺ったことがあり、食材のバックグラウンドも知ってくれています。そうした経緯から、今回は山口農園さんのハスカップを使用させていただきました。
自ら地域に出向き、食材の生産者さんとお会いして収穫作業をするなど、産地と直接関わりながら料理を続ける丸山さん。かつては、地域と関わるには移住をすべきという考えを持っていました。しかし、地域との関り方、人と食とのあり方を考え続け、現在は東京に住みながら地域と関わり続ける道を選びました。丸山さんが今の活動に至る経緯は、こちらの記事でご紹介しています。
そんな丸山さんには今回の企画で、強い想いで実現したいメニューがありました。
それは、生のハスカップ。
ハスカップの実は皮が薄く潰れやすいため、少しの衝撃や温度変化でもドリップ(果汁)が出てしまうデリケートな食材。そのため、北海道内でも生のハスカップはほとんど流通しておらず、生のハスカップを味わう機会は北海道民でも限られており、ましてや東京ではほぼあり得ません。それほど希少だからこそ、東京の方々に「生でハスカップを食べてほしい」という強い想いがありました。
しかし今年のハスカップの収量は、例年の5~6割となることが予想されていました。さらに収穫のシーズンが1週間ほど早かったため、今回のイベントで生のハスカップを提供することは量的にも時期的にも難しいというのが生産者さんの見解で、丸山さんにもそうお伝えし、生ハスカップは無しでイベントを開催する予定でした。
そして迎えたイベント前日、丸山さんから、厚真町からイベントをサポートしていた私へ一通のメールが届きました。
「やはりどうにか、生のハスカップを当日提供したいので、直接持ってきてもらえませんか」
その熱意に押され、厚真町内のスーパーへ。すると、生のハスカップがまだ少し売られていました。わずか100gですが、保冷剤をしっかりと巻いて小さな手提げ袋に入れ、飛行機はもちろん手荷物で、灼熱の東京を1日歩き回りましたが、比較的しっかりした形のまま届けることができました。1人1~2粒くらいしかお配りできませんでしたが、食べた皆さんからは口々に「甘酸っぱくて美味しい!」という声が上がり、喜んでいただけました。
13名の参加者の方々は、北海道出身の方から、ハスカップがどんなものか全く知らないという北海道外の方まで幅広く、みなさん皿を真っ赤にしながら、心ゆくまでハスカップ料理を楽しんでくださいました。厚真町の事も現状も含めて少しお伝えし、東京にお住いの皆さんと北海道厚真町に思いを馳せていただく機会にもなりました。
【参加者の方々の感想から引用】
・貴重な生のハスカップを生まれて初めて食べさせて頂き、口の中に入れた瞬間に実の皮が弾けて無くなってしまいました。道内でも生のハスカップが出回らない理由がわかりました。
・初めてのハスカップ、たくさん楽しませて頂きました!ドレッシングの味は、最高でした!
・初めてのハスカップは、味は酸味が爽やかで夏にぴったりの果物で美味しかったです。
・お料理とハスカップのコラボ、沢山の発見がありました。ドレッシングは商品化して欲しいくらい美味しいし、豚肉と合うなんてびっくり!春巻きにソースとしてつけたり、ホワイトソースとの相性も良くて、アイデア次第で本当にいろいろ使えるんだなぁ~と、目から鱗がボロボロです。
・今まで、ハスカップを使ったお菓子は食べたことがありましたが、その果実自体がどんな姿で、どんな味か、知りませんでした。果物=デザート、甘いものという固定概念を覆すハスカップ使いに感動しました。もっと産地のことを知りたくなりましたし、私も産地の方からしてみれば「顔の見えない消費者」。産物を手に取ること、食べることで繋がりを持つことができたらなー、と思う瞬間になりました。
地域の外に居ながらも、その地域と関わり合う「関係人口」という在り方。それを体現している丸山さんだからこそ、遠く離れても参加者へ想いが伝わる今回のようなイベントを開催できました。今後は北海道でも、ハスカップ料理をみなさんで味わう企画が開催できればと考えています。
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ふるさとチョイス「ハスカップゼリー」
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ふるさとチョイス「ご当地ハスカップ石けん」
- 料理研究家 丸山寛子(mogmogはうす)
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