あるぼら 2021年活動日記。厚真町のPR動画を作成しましたよ!

2022年3月25日

北海道胆振東部地震の後から厚真町に継続して関り続けてくれたのが、札幌の大学生が中心となって活動する学生団体あるぼらです。2019年1月から厚真町に関わりはじめ約3年。代が変わっても変わらず厚真町との関わりを大切にしてきました。
2021年度からあるぼらの代表を引継いだ吉田里奈さん(北海道大学2年生)に、厚真町への想いと2021年の活動内容をインタビューしました。今年もたくさんの町民との新たな出会いが生まれ、活動の幅も広がったようです。

「先輩から受け継いだタスキを繋げる。あるぼらの1年間の活動」

―今年、厚真町でどのような活動をしたのか教えてください。
主に次の3点の活動を行いました。
1 継続的な農作業のお手伝い
山口農園、土居農園、(株)たのしい、などへ継続してお手伝いを行いました。また、馬搬林業をしている西埜さんや木の種社の中川さんをはじめとする林業の関係先でお手伝いをさせていただくなど、幅広く色々なメンバーが活動しました。

2 町づくりに関する活動
厚真町の子供たちが参加するワークショップのグループディスカッションに参加させていただきました。模造紙を広げて、構想を紙に書いていく作業をやりました。初めて会う人が多い中で未来の厚真町について一緒に考え、可能、不可能は関係なく子供たちを中心にやりたい事や、やってみたい事について話し合いました。住んでいる地域の方々とその町の将来について考えたり、話したりすることはとても楽しい時間でしたし、いい経験になりました。これを機に、おふぃすアップロードの上道さんと知り合うことが出来ました。

3 教育に関する活動
上道さんの企画により、厚真町内の中学生がコミュニティースペース「イチカラ」に集まり、札幌の大学生とオンラインでつなぐイベントを実施しました。中学生にとって大学生は貴重な存在で、進路に悩む中学3年生と大学生による進路選び、夢の見つけ方に気づきを与えられる場となりました。
札幌という町の暮らしについて興味を抱き、質問してくる生徒もいました。中学生への事前アンケートでは進路相談に関する内容が多かったので札幌での暮らしに関する質問が出たことには意外で驚きました。今までの活動は農作業中心でしたがこのような機会を得たことで、札幌の児童館で教育に関する活動をしたいと思うメンバーが増えたことはすごく良かったです。縁が縁を呼んで活動の幅が広がり、貴重な経験となり感謝しています。

今年は林業の現場にも手伝いに行きました。
ハスカップ畑で作業を手伝う様子

―復興支援がきっかけで関わるようになりましたが、被災地の復旧がある程度落ち着いてくることで、自分たちは今後どのように関わればいいか?と活動の方向を模索していましたね。
先輩たちから受け継いだころと比べると被災地の状況も変わっていて、ボランティアのあり方も変わってきていると感じ、悩んでいたこともありました。
現在のメンバーは20名くらいに増えていて、今後についてメンバー同士で話し合いをしました。メンバーそれぞれのやりたい事や目指すことは異なるものの、ボランティアという軸で集まっていることに変わりはありません。今までのように代表が仕事や作業をメンバーに振る形ではなく、皆がそれぞれ興味のあるセクションに所属して、セクションごとに少人数で活動していくやり方の方が合っているのではないかという結論に至りました。
私は厚真町に人を呼ぶ活動を続けていきたいと考えています。北海道以外の被災地とも関わりっていきたいメンバーもいれば、教育関係の活動をしていきたいというメンバーもいます。大学生ならではの出来ることをみんなでやっていこうということになりました。

―あるぼらとは?という問いに対してメンバーの共通認識や思いはどのようなことですか?
これまでの復興支援の枠を超えて、被災地と札幌など離れた場所にいる大学生をつなげる懸け橋となり、つながりを増やしていきたいと思っています。メンバーの中には本来の活動目的である被災地のお手伝いをしたいメンバーもいれば、新しい活動をしたいメンバーもいます。活動の内容や形は変わりつつも、誰かの役に立ちたい、繋がりたいというのが共通の認識です。個人でボランティア活動を行うことはなかなか難しいのでこういう団体は必要かと思います。

―厚真町はどんなところですか?
人がすごくあたたかくてやさしい印象です。私たちの活動を応援してくれていることもありがたいですし、コロナ禍でも快く受け入れていただけたことはとても嬉しかったです。
何かあればいつでも手伝いに行きたいと思える場所です。今後、ほかのところの活動が増えても、たとえ代が変わっても、厚真町との関りは継続して残していきたいです。

―あつマップの動画版を作ろうと思ったきっかけを教えてください。
厚真町をPRしようと思っていて、今年は北大祭に出展して山口農園のハスカップスムージーの販売と作成したパンフレットの配布を考えていました。コロナの影響もあり、北大祭がオンライン開催になったことで出店がかなわず、別のPR手段を考えていたところ、動画であればオンラインで参加してくれた方に見ていただけるのではないかと思いました。

―お話に出てくる山口さんの札幌のお店(ゆのみ茶屋)には、あるぼらの皆さんがアルバイトで参加していますよね。
はい。山口さんがSNS投稿でアルバイトを募集していることを知りました。そこで私が「厚真町でお世話になっている山口さんが札幌でお店を出すことになったので、私はお手伝いに行きたいと思っていますが、だれか一緒に行きませんか?」とグループ内で声を掛けました。するとすぐに3人が手を挙げてくれました。その3人がさらに知り合いに声をかけてくれて最終的に7人集まりました。場所が札幌ということもあり「私たちの出番だ。ここは是非力になりたい。手伝うしかない」という思いでした。

厚真町でハスカップの栽培と積極的な6次化を進める山口さん(左)と、今回のインタビューに答えていただいたあるぼら代表の吉田さん(右)

―来年度の活動にむけて意気込みをお願いします。
来年度はあつまっぷの更新やバージョンアップした動画作成に挑戦したいです。厚真町へ多くの大学生を連れていきたいなとも思っています。いろいろな人との懸け橋となれるようにもっともっと頑張りたいと思います。

吉田さんをはじめとするあるぼらの皆さんの活動に今後もご注目ください。

あるぼらさんがアルバイトをしている「ゆのみ茶屋」のお菓子とそこからの景色

「あるぼら」さんが作成した厚真町紹介動画はこちら。

あるぼら×厚真町 あるぼらの活動編

あるぼら×厚真町 あつまっぷ(厚真町紹介)編



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