【仲間募集】未経験でも大丈夫。地域の景観を創り、守る。手入れした並木通りが愛おしくなる仕事。創業49年、厚真町の金谷造園で働いてみませんか?

2024年3月5日

金谷造園は北海道厚真町で昭和49年に創業の造園事業者。この度、ともに「地域の景観を守る仲間」を募集しています。本記事では社長の金谷泰央さんと、間もなく入社6年目になる若手社員の巽創(たつみ そう)さんに、造園業の具体的な作業内容や会社のこと、その魅力について伺いました。

80歳近くのおじいちゃんがイチバンうまい。経験がモノをいういつまでも働ける仕事。

――まずは金谷造園について簡単に教えてください。

金谷社長:昭和49年に父が創業した会社です。私は28歳のときに会社を引き継ぎました。会社の規模としては季節雇用者も含めて15人ほどです。大きくわけて新規造成と維持管理の仕事があります。行政関連の公共工事、大手民間企業の施設内の緑地や植栽の管理、個人宅のお手入れ。業務エリアは厚真町を中心に日高、室蘭、札幌あたりまでお仕事をさせていただいています。

インタビューに答える金谷社長

――今回の募集内容についても教えてください。

金谷社長:造園作業員の募集です。経験者は大歓迎ですが、未経験でも大丈夫です。人数としては若干名の募集となります。

――造園作業員のお仕事はどのようなものですか?

金谷社長:年間を通してお話すると、まずは春。冬の雪の影響で街路樹と支柱を結ぶ縄が切れていたり支柱がおれていたりするのでその修繕をします。ゴールデンウイーク明けからは草刈りも始まります。そこから秋口まではずっと草刈りの仕事はあります。お盆明けには伸びた枝を刈り込んで剪定作業が始まります。秋には公園の落ち葉を集めて焼却場に持っていくような仕事もあります。秋のうちに雪対策も行います。冬は仕事が少なくはなるのですが、枯れてしまった木の伐採などを行っています。あとは季節関わらずですが、いわゆる土木工事も少しやらせていただいているので重機を使った仕事なんかもあります。

――多岐にわたる仕事ですね。

そうですね。とにかく経験がモノを言う仕事だなと思っています。逆に言うと何歳まででも働けるというか。実際うちの会社では作業は80歳近いおじいちゃんがイチバンうまい!どうしても年齢構成的に高齢化が進んでいるので、若返りを実現して、先輩たちの技術もしっかり受け継いでいけたらいいなと思っているところです。弊社の若手社員の巽を紹介しますのでいろいろ聞いてみてください。

震災と知人の紹介がきっかけで金谷造園へ

――まずは巽さんのプロフィールやこれまでの経歴について教えてください。

巽さん: 1991年生まれの現在32歳です。小学校高学年以降、学生時代は関西で育ちました。父の影響で釣りやアウトドアに興味があったのと、入った学校が「キャンプ学習」を行っていてキャンプに興味を持ちました。その学校は山の中と無人島と2つのキャンプ場をもっているんです。中学に入ってすぐに山でキャンプを行い、2年生のときに無人島にも行きました。通っていた学校が中学から大学までの一貫校だったので、そのまま大学まで進学しキャンプ部に所属しました。お客さんにいかに楽しんでもらうか?けがをしないようにはどうしたらいいかなどを考えながら、接客やキャンプ場の整備等をしていました。キャンプそのものよりも「キャンプ体験を誰かに提供すること」が好きなんだと思います。

身振り手振りを交えて仕事について話をしてくれる巽さん

――そういった経験はその後の仕事選びにも関わっていったのですか?

巽さん:そうですね。大学では化学を専攻しながら教員免許を取得しました。なんとなく学校の先生になるんだろうなと思いながら、就職活動をしていたのですがしっくりこない感じがあって。決まった時間、教壇にたって生徒に教えるイメージが湧かなかったんです。それで通信制の学校なんかも調べました。通信制といっても全て通信で完結するのではなく、スクーリングといって一定期間、対面の授業をする期間があるそうなんです。そのスクリーングを提供する拠点がとても自然豊かな場所だったのですが、そこでスタッフを募集していたので行ってみました。そこでは採用に至らなかったのですが、それをきっかけに自然と触れ合いながら学びを深める「自然学校」もあるなと思い、そういった体験を提供する北海道のNPOに入りました。

――そこから金谷造園へはどのような経緯で入社したのですか?

巽さん:NPOで4年ほど働いた後は、苫小牧に住みながら白老町のポロトの森キャンプ場のプロジェクトに関わっていました。その頃、プライベートでは結婚を考えていたのですが、仕事も含めて時間の使い方をどうしようかなと思っていました。そういったときに胆振東部地震があり、ボランティアとして安平町や厚真町に関わりができました。偶然ですが厚真町にはNPO時代の先輩が居て、一緒にスポーツセンターや厚南会館で子どもたちの居場所作りに関わりました。妻がその方と一緒に働けることになり、自分も厚真町で仕事があればと相談したところ「若くていい社長がやっている会社があるよ」と紹介されました。

剪定作業が一番好き。手入れした並木通りが気になって仕方ない。

――造園業は未経験だと思いますが実際にやってみていかがですか?

巽さん:「見て覚えろ」なのかなと勝手に想像していたのですが、聞けばなんでも教えてくれて安心しました。作業のマニュアルや造園の教本などもありますので、自宅で振り返ることもできました。仕事も木の上に登って作業をするための「脚立を押さえる」とか、落ち葉を集めるとか体が動かせれば本当に誰でもできる仕事があります。そういったところから仕事を覚えていくことができます。

樹木を植える作業をする巽さん

庭の木を例に具体的にどこをどう剪定するか?を教える巽さん

――とはいえ、枝を切る剪定なんかは素人では難しそうです。

巽さん:そこはそうですね。自分も切ってしまったら取り返しがつかなそうで、「わからないまま切りたくない」という気持ちはありました。でも、そこも「絶対にいらない枝」や「新芽の位置」を教えてもらったりしながら、切るべきところ、残すべきところを学んでいきました。最初は「さっぱりさせ過ぎじゃない?本当に切っていいの?」と感じましたが、翌年や違う季節に見てみたら納得できたり。剪定は1年、2年と経って答え合わせができる仕事で、一番好きな作業です。

――剪定が好きなんですね。

巽さん:社長に言われました。造園業は建設や土木の仕事の中で唯一生き物を扱う仕事だと。自分が施工に関わった並木通りを通るのが楽しくなります。車で隣に座っている妻に「ここやったんよ」なんて声をかけてしまいます。

――専門的な資格取得などはどうですか?

巽さん:会社に補助してもらいながらいろいろと取得しました。小型移動式クレーンや高所作業車の運転技能講習、チェーンソーや刈払機に関するものなどを受けさせてもらいました。1日や数日の講習で取得できるものだけでなく、施工管理に関するものは数か月かけて勉強して受験しました。

――「いい社長がいるよ」と紹介された金谷社長はどのような方ですか?

巽さん:いい社長です。リーダーシップというよりは、みんなが働きやすくなるようにするフォロワーシップのある人という印象です。現場は部長や職人さんに任せて、お客さんとのやりとりの窓口になり仕事を用意してくれて、細かい事務的なことも整えてくれます。仕事をするうえでは人員や道具、スケジュールなど調整すべきことが発生するのですが、そういうこともすごく話しやすいです。

チームワークを大切に、町の景観を創り、守る仲間を求めています。

――改めて、仲間になって欲しい方の人材像を教えてください。

金谷社長:まずは体力が必要というのはあります。夏場はとても暑い中での作業になりますし、冬場は寒い。それとコミュニケーションが取れることが大事です。一緒に働くチームメンバーともそうですが、お客さんへの挨拶も含みます。現場の作業は最後の片付けまでが仕事です。仕事全体の流れを意識しながら働いてくれるとより良いなと思います。

巽さん:この会社は社長だけでなく、他の職人さんも皆さん、親しみやすい人が多いと思います。この仕事はチームワークが大事だと思うんです。高い木の上に登って作業するときに脚立を押さえてくれる相手を信じられないと困りますよね。移動や食事のときなんかも、ひとりスマホを触っているよりは、他のメンバーのことに興味を持ち世間話などをするような人が向いていると思います。仕事自体は一般的な土木作業に比べると軽作業が多いので、女性や定年退職者、未経験の方などでもお手伝いレベルから関わっていけます。

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公園にヤマボウシ(樹木)を植え、倒れないように支柱を取り付ける

――今後のこと、新しく入ってくる人にひとことお願いします。

金谷社長: 60歳以上のスタッフが多いですし80歳近い人もいる。そんな中に巽をはじめ20代、30代の若手も入ってきてくれている。若い職人を増やして世代交代を進めていきたいと思っています。新しく入ってきた人には巽が間に入ってくれて橋渡ししてくれるんじゃないかと期待しています。この仕事は作って終わりではなく、維持管理し続けるところまでが仕事です。町の景観を創り守る仕事。そういうことをやりたいと思って入ってきてくれたらと思います。

厚真町役場前の植栽整備にも携わっています。

巽さん:先輩たちには「次はお前だぞ」と言われています。仕事を直接教えてもらいながら技術を受け継いでいきたいと思います。もちろん若い人に来てもらえればと思うのですが、何歳でもできる仕事もありますし、経験を積み重ねていける仕事だと思うので元気に一緒に働ければなと思います。

整備後の公園の様子。造園業は地域の風景を創る仕事。

金谷造園では造園・土木作業員を募集しています。経験者はもちろん未経験者であって始めることができる仕事と、社長をはじめとして話のしやすい職場環境と人間関係があります。経験をひとつひとつ積んでいき、地域の景観が自分ごとになっていく造園業の魅力を味わうことができます。興味の湧いた方は募集要項をご覧いただき、金谷造園にお問合せください。

金谷さんと巽さん。「ぜひ一緒に働きましょう!お待ちしてます!」

厚真町求人ページ
https://www.town.atsuma.lg.jp/office/employment/job/recruitment/

募集要項
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