福祉支援員
島倉櫂さん(令和5年4月着任)

2023年10月16日

―これまでの経歴を教えてください。

大学で地域福祉を学んだ後、豊富町役場に社会福祉士として就職しました。介護の現場を知らずにさまざまな相談を受けることに疑問を感じて1年で退職し、現場を学ぶため札幌市の有料老人ホームで3年半働き、介護福祉士の資格を取得しました。その後、北見市社会福祉協議会で5年半、経験を積みました。

―着任後、厚真町ではどのようなことをしていますか?

町社会福祉協議会に所属して、要支援者の方を訪問し個別避難計画を作成するほか、各地区のサロンの運営や支援、住民懇談会の開催などを行っています。以前、体験した農業にも興味があります。1次産業が盛んですから、空き時間は農家さんのお手伝いを通じて地域のことを学んでいます。福祉に必要な情報も得られるので、町社会福祉協議会の方と情報を共有して見回り活動に生かしています。福祉と農業を組み合わせて、新しいことはできないか思案中です。

―8月19日に行われた「ならやまマルシェ」でも出店していましたね。

健康や生活の質の向上につなげる取り組みとして、お世話になっている農家さん7人からさまざまな野菜を提供してもらい出店しました。購入の際、応援のメッセージを書いてもらい、それを農家さんにフィードバックしました。予想以上に反響があり、たくさんメッセージをいただけて、生産者の方に喜んでいただきました。私も嬉しかったです。

―厚真町の印象を教えてください。

住民同士の結びつきが強く、誰かが困っていると放っておけない方がたくさんいらっしゃるので、地域力がすごく高いですね。温かく受け入れてくださる方ばかりで、いろんなことに挑戦させてくれるので、厚真町に来てからよく笑うようになったと思います。

―3年後はどうなっていたらいいですか?

さまざまな世代が集う居場所を作りたいですね。マルシェの経験が、ヒントになりました。例えば農業を通じて子どもも高齢者も一緒にお話したり、作物を持ち寄って家庭料理を作って楽しむサロンなど。人のつながりを大切にした活動を行いたいと思います。



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