企業研修型地域おこし協力隊
佐々木拓哉さん (令和3年8月 着任)

2022年2月1日

――厚真町での活動は?
昨年3月に登記された株式会社西粟倉・森の学校厚真支社で、厚真町を拠点に北海道産の木材を流通させる仕組みを作る準備を進めています。コロナ禍で輸入木材が減少していることもあって国産木材の需要が高まっています。そこにチャンスがあると考えています。


――林業に造詣が深いようですね
幼少期は、山村で育ちました。村の過疎化が進み危機感を感じていて、生まれ育った山を守りたいという思いがありました。原木の流通や木製品製造を行う岡山県西粟倉村の同社で開かれた、起業家の勉強会に参加して刺激を受け、林業への思いがより強まりました。
大学卒業後、5年間は林業やチップの製造管理、運送を一貫して行う会社で働きました。伐採した丸太のほとんどが価値の低いチップとして加工されていることに疑問を感じ、木の特徴に合わせて用途に振り分けて流通させたいと思うようになりました。森の学校は、伐採した丸太を丁寧に選別し、通常廃棄してしまうような端材も商品として開発・流通させています。まさに自分が感じている疑問を解決するために挑戦している会社だと知り、同社に転職を決めました。


――西粟倉村ではなく、なぜ厚真町だったのですか?
同社厚真支社の存在です。北海道は「遥か北の大地」という印象で移住は不安でしたが、北海道に愛着のある妻は大喜びでした。やりがいはもちろん、妻の後押しもあり新たなチャレンジの場に選びました。妻の後押しがなければ、厚真町への移住はなかったかもしれません。


――町の印象を教えてください。
町の中心部に必要なものが集まっていて、都会的で暮らしやすい印象です。町内には林業関係のプレーヤーが増えていて、地産地消したいという意識が高く、一緒にチャレンジできる絶好のタイミングだと感じています。


――抱負を聞かせてください
木材をしっかり流通できる状態にしたいですね。会社で扱う木を適切にコントロールして、それぞれの木を適切な場所へ供給できる状態にしたいです。当面の目標は、年間1,000㎥を目指しています。



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