あつま次世代開拓民育成プロジェクト 令和2年度の活動レポート

2021年3月1日

「あつま次世代開拓民育成プロジェクト」は、令和元年度において寄付者の皆さまより合計124,764,423円の寄付金をお寄せいただきました。ご支援をいただき誠にありがとうございました。

地域の新しい担い手となる人材を発掘すべく、平成28年度から実施している「ローカルベンチャースクール(LVS)事業」は5年目に。

令和2年度も厚真町での起業や新規就農を目指す人、あるいは勤め先の企業に所属したまま町内で活躍したい人を募集し、事業案を一緒にブラッシュアップしていく過程を経て、地域おこし協力隊や地域おこし企業人への選考・採択を行いました。

LVS2020の様子

今回の応募受け付けは7月に始まり、9月30日の締め切りまでに11名がエントリー。11月に実施された2泊3日の一次選考合宿では、役場職員やメンター(助言者)との対話を通して事業プランを練り直した上でプレゼンテーションに臨み、6名が最終選考に進みました。

一次選考通過者はその後の約1か月の間に、改めて役場職員やメンターの助言を受けながらプランをさらに磨き上げ、12月の最終選考会で成果を発表しました。その結果、林業に牧羊業、映像制作業、競馬関連情報サービス業と、バラエティに富んだ事業計画を持つ4名が最終選考会を通過しました。

LVS2020の様子

担当の宮久史さんに選考で印象に残ったことを尋ねると、応募者が数的にも質的にも充実していたこと、2年連続でエントリーしてくれた方がいたこと(今回、晴れて最終選考通過に至りました)、参加者もメンターも一緒に選考会を振り返る場を持てたこと──の3点を挙げてくれました。特に3番目の試みは、審査する側・される側という緊張した関係から離れてお互いの思いを共有するなかで、今回は採択に至らなかった人を含めてそれぞれが自分なりの収穫を再認識し、次の目標へ前向きに進めるようにという願いが込められていたといいます。

「5年目を迎えて、少しずつ『人が人を呼ぶ循環』が生まれてきました。過去に受け入れた人材のネットワークを通じて以前よりも多彩な顔ぶれが集まるようになってきたのは、今までの積み重ねの成果だと思います」と、ここまでの歩みを振り返る宮さん。今後は地元の人たちやLVSのOB・OGたちとの連携も強化しつつ、まちに活力をもたらしてくれる新しい仲間がさらに増えるよう、引き続き支援を行っていきたいと考えています。



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