【大学生×厚真町】学生団体「あるぼら」の厚真町活動日記-『厚真町での木との出会い』

2021年3月11日

平成30年9月6日におこった北海道胆振東部地震。
北海道初の震度7が観測された北海道厚真町では、被災直後から多くの方に支えていただきました。
そのひとつとして震災後の厚真町に継続して関り続けてくれたのが、札幌の大学生が中心となって活動する学生団体あるぼらです。
東日本大震災をきっかけとして生まれたあるぼらでは、多くの学生を募ってアルバイトを行い、その賃金を災害被災地への寄付や物品購入に充てて役立てるというプロジェクトを行っています。
北海道胆振東部地震支援としても活動を行ってくれたあるぼら。寄附だけではなく、町の様々な場所に出向いて被災地に関わることで、たくさんの町民との触れあいが生まれました。
その活動を通じて、大学生は厚真町で何を感じたのでしょうか。
実際に活動を行った学生が、自分の言葉で記録を残してくれました。
今回の活動日記を書いてくれたのは、吉田さん。
林業・木材の加工場のボランティアを行い、度々厚真に訪れたからこその気づきもありました。

<執筆者>

吉田理奈

北海道大学法学部1年、札幌出身、あるぼら次期代表

趣味:バレットジャーナル、封蝋

10月10日に吉田と花野は厚真町で林業をされている中川貴之さんのところへお邪魔しました。

その日私たちが行ったのは、中川さんの作業小屋の壁に木材を打ち付けるという作業が中心でした。既に縦に板が打ち付けられていたのですが、板と板の間にどうしても隙間が出来てしまうため、その隙間を埋めるためにその上に被せる形でもう一枚板を打ち付けていく必要があるとのことでした。

一見単純な作業で、簡単そうに見えるのですが、やってみると様々大変なことが見えてきました。

壁の板と板の間の隙間を埋める作業の様子

まず打ち付ける板の長さは、既に壁に打ち付けてある二枚分どちらにも合わせる必要があります。しかし、板の長さは一枚一枚バラバラなため、壁の長さを採寸し切るところから始めました。

手伝い初日の私たちは電動のこぎりを使うことが出来なかったため、手動ののこぎりで三十枚ほどある板を一つ一つ切らなければならず、時間と労力のいる作業となりました。そして、切り終わると、壁に板を抑えながら金鎚で釘を一枚の板につき8本程打ち込むのですが、長い板を地面に垂直に安定させながら打ち込むのは、慣れるまですごく大変な作業でした。

半日がかりで作業して一面完成したときは本当にうれしかったし達成感を感じました。

そしてこの日は中川さんの作業場に西埜馬搬の西埜さんもいらっしゃっていました。

西埜さんには以前、住宅用木材の皮むきをお手伝いさせていただいたのですが、その時私たちが皮を剥いた木を加工しているところでした。微力ですが自分たちがお手伝いしたことが誰かの役に立っていることが目に見える形でわかって、非常に感慨深かったです。

実際に木を加工しているところを木の性質や道具の説明を受けながら見ることが出来たのは、とてもいい経験になりました。



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